2010年3月16日 (火)

アメリカ旅行(パートⅠ) - イルカと泳いだ

2月の中旬から2週間、スンと二人でアメリカを旅行した。私は幼少の頃、カリフォルニア州に住んでいたことがあったり、20代の頃、わりあいと頻繁にアメリカに行く機会があったりしたが、スンにとって、アメリカは憧れの国だったそうだ。

今回のルートは、ハワイ島→オアフ島→ラスベガス→ロサンゼルス、という四都市で、それぞれ3~4泊ずつで回った。

ハワイ島で私が一番したかったこと。それは、野生のイルカと泳ぐことだった。私は、これまでも、バハマで小さなボートで一週間生活をしながらイルカを追いかけて戯れたり、ハワイ島でドルフィンスイムをしたこともあったが、最後にイルカと泳いでから10年以上が経ってしまっていたので、海に飛び込んでイルカと泳ぐ夢を何度も見るぐらい身体がうずうずしてきていた。

やっと久しぶりにそのチャンス到来!ということで、ハワイ島でドルフィンスイムをコーディネートしている知り合いに連絡し、ボートを手配してもらった。

「イルカが来ると、家族Sm_dsc05701や友達のことはすっかり忘れて、無我夢中で泳いじゃいますよ」
と言われた、まさにそのとおり、ボートで海に出て一時間ぐらいした頃だろうか、イルカの群れがボートの近くまで来ると、すっかり心は海の中へ・・・。

わくわく・・・!

わくわく・・・!!

野生のイルカは、とても自由で、気持ち良さそうにスイスイと泳いでいる。だから、一緒に泳ぐ、と言っても、頑張って頑張って泳いでできるだけ追いついて行くので精一杯。でも、久しぶりに同じ空間(海)を共有している喜びから、すべてを忘れて追いかけて・・・

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Sm_dsc05713 こんな近くで泳ぐことができました!
















ほんの数分だったのか、もっと長かったのか、わからないけれど、とにかく幸せで楽しくてたまらない瞬間が終わって、ふと、振り返ると・・・スンはまだ、ボートの上にいた。

「水が冷たかったから、入らなかった(風邪気味だったので)」
・・・って、ごめんね。さっき言われたそのまんま。イルカに逢ったら、本当に、一瞬、スンのことは吹き飛んじゃって、泳ぐことしか考えていなかった。

Sm_dsc05719_whale でも、ハワイ島では、イルカ以外にもクジラの親子を見たり、世界に1,000頭しかいない絶滅危惧種とされているモンクアザラシを見たり、亀が甲羅干しをしている姿を見たり・・・。

大自然を満喫して、とても幸せなハワイ島滞在の四日間だった。

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2009年10月20日 (火)

アラブ首長国連邦へ行って来ました

先週一週間、出張でアラブ首長国連邦(UAE)へ行ってきた。出張なので、もちろん日中は仕事として、UAE政府の人とお話をしたり、施設訪問をしたりしたが、夜になると、現地の友人たちが集まってくれて、食事に連れて行ってくれたり、いろいろと面白い話を聞かせてくれた。

中東のムスリムとアジアのムスリム。同じムスリムでも考え方が違うことはたくさんあるのだろう。自分の健忘録として(健忘録というのはネット世界の造語らしいが)、いくつか聞いたこと、学んだことを書いておこう。

  • 今の時期、UAEのローカル(アラブの人)はほとんど白いガンドゥーラを着ている。頭にかぶる布の色の意味について聞いてみたところ、格子模様の方が少し布が厚いそうで、夏は白、冬は赤と白や黒と白の格子模様をかぶる人もいる。
  • ガンドゥーラの中には、白いシャツと白い下着のスカートみたいなのを着ているそうだ。汚れたりしわになるを嫌うので、一日、何回も着替える人もいるらしい。
  • 約束をすると、「インシャッラー(神の思し召しのままに、アッラーが望まれれば)」と最後につけられることが多い。でも、その約束を反古されることが多かったので、「インシャッラー」と言われた際の約束の守られる率について聞いてみたところ、「昔は人々がもっと信心深かったので、『インシャッラー』と言うことは、アッラーの名にかけて何としてでも約束を果たす努力をすることを意味していたが、最近は、その本来の意味を取り違えて(自分に都合よく利用して)、『約束を守れるかどうかわからないけれど、アッラーが望まれれば実現するだろう』というような使い方をする人もいる」と説明された。
  • 国の政策としてローカル(アラブ人)の血を守り、増やす、という考えがあるので、特に政府官僚・公務員は、ローカルと結婚しないと出世できない、と法律に書いてある。
  • 現在、外国人労働者の人口の増加によって、UAEのローカルの人口は、全体の10%を切ったという。確かに、街中を歩いていても、ローカルの人の姿はあまり見かけない。「今、UAEには100ヶ国ぐらいの国籍の人たちが入ってきていて、それぞれが自分の国の文化を持ち込んで来ているから、運転ひとつ取っても、それぞれの運転マナーが違って危ないんだ」とローカルの友人は言っていた。
  • レストランなどでローカルの女性を見かけないので、女性がどこにいるのか聞いてみたところ、「女性はプライバシーを好むので、家にいたり、レストランでも個室にいる」とのこと。
  • アブダビの7つ星ホテル、「エミレーツ・パレス」には、湾岸諸国の国王専用の部屋がそれぞれにある。・・・これはUAE政府の諜報機関に勤め、このホテルで3週間警護の仕事をしていた友人が言っていたので、本当の話。ちなみに、天井が金色だが、それはホンモノの金だそうだ。
  • ドバイの人口は日本の鹿児島県と同じぐらいだが、犯罪発生件数は鹿児島の5分の1ぐらいなので、比較的安全。ただし、夜に女性が一人歩きをするのは避けること。
  • 今年のラマダンの時期、日本文化とアラブ文化を比較しながら紹介をするテレビ番組があり、そこで「日本にはアラブの人々が忘れてしまったすばらしい精神がある」と紹介されたため、それを見て日本のファンになった人も多いらしい。

スンは中華系マレーシア人なので、アジアのイスラム文化については、まだあまりよく知らないが、機会があればアジアのイスラム文化についても少し学んでみたいと思う。
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