2012年1月 6日 (金)

お年賀

明けましておめでとうございます。

マレーシアは年明けから大洪水で、スンの実家のあるクチンも、腰まで水が来ているらしく、大変な年明けを迎えている。旧正月までには落ち着くことを祈るばかりだ。

スンは年末年始は日本で過ごした。私も少し長めに休みを取り、のんびりと時間を取ることができた。

年明け、お年賀として、近所の方から錦松梅をいただいた。スンはこういうのは食べるのだろうかと思って聞いてみた。

私:錦松梅、食べる?
スン:タベル
私:錦松梅だよ。わかるの?
スン:ウン

あまりに会話がスムーズなので、私の直感が働く。
(これは何か勘違いしていないか?)

私:錦松梅って、かつお節のフレークみたいなフリカケで、ご飯にかけて食べるんだよ。食べる?
スン:マレーシア、持ッテ行ッテモイイヨネ?
私:いいけど… (いいけど、あのパラパラご飯で大丈夫なのかな?)
スン:オ酒ニ、入レタリ…
私:えっ?お酒?お酒には入れないよ。だって、かつお節と小さい魚と山椒の実が入っているんだよ。
スン:あー。アレ!「金のフレーク」ト思ッタ!じゃあ、イラナイ。

そうか。「きん(しょうばい)」にかつお節の「フレーク」で、金のフレーク(金箔)をいただいたと思ったのね。

そんなお年賀、いだだけるものなら、是非、いただいてみたい!

今年もよろしくお願いします。

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2005年12月 8日 (木)

日本人の妻?

先日、スンのフィリピン人の友達が遊びに来た。

食事の準備などをしながら、
「日本人の妻として、私が母の姿を見て学んだことは・・・。こういうとき、妻というものは、ビールやおつまみをまず出して、くつろいでいただいて、裏で料理を準備して、二人の会話の邪魔にならないようにして・・・」

といろいろと、どうしようかと考えていて、ふと、気づいた。

そうだ。

二人とも、日本人じゃない!日本人の家庭でも育っていないし、日本人の母や妻のあるべき(?)姿も見ていない!

しかも!

二人とも、レディーファースト。女性を大切にする文化の国の人じゃないの!

案の定、料理をしていたら、スンが気にしてキッチンの様子を見に来た。

ラッキー。これからお客様でもあんまりドキドキしなくてもよさそうだ。
(日本人のお客様ではない限り??)

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2005年12月 4日 (日)

不公平

彼 「dentist ってなんていうの?」
私 「歯医者」
彼 「ほー。ハイシャ」
私 「歯が teeth でしょ。医者が doctor。だから歯医者」
彼 「How about to see a doctor? イシャをミル?」
私 「あー、それじゃ、貴方が医者を診ることになっちゃう。」
彼 「?」
私 「医者に診てもらう、それか、お医者さんに行く」
彼 「オイシャサン?」
私 「お+医者+さん で、お医者さん」
彼 「おー。じゃあ… おハイシャさん?」
私 「えっ?あぁ…。歯医者は、歯医者さんだねぇ。“お”はつけない」
彼 「なんで?それは不公平だねぇ!」

その通りだけど…。なぜなんでしょうねぇ。

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2005年12月 1日 (木)

病院

数日前、スンが日本語のテキストを音読していた。

彼 「かみは hair?」
私 「そう」
彼 「きり?」
私 「切る」
彼 「おー。かみをきります。」

彼 「びよういん?びょういん?え?」
私 「あぁ、美容院と病院ね。これは難しいよね。私も子供の頃、わからなかった」
彼 「おー、やっぱりちがうのか。髪を切りに病院に行くなんて、チャリティーかと思った」

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2005年11月29日 (火)

朝飯前

慣用句を覚えよう、とスンはちびまるこちゃんのマンガの解説本を買ってきて張り切っている。でも、
「アゲアシをトルって?」
「アゴをだすって?」
となかなか私も英語で説明をするのも困難な表現が多い。

彼 「アサメシマエって?」
私 「アサメシっていうのは、朝ごはんのこと。朝ごはんっていつ食べる?」
彼 「朝、最初に」
私 「じゃあ、朝飯前はなんだと思う?」
彼 「寝てること」
私 「 … 」

そして30分ほど勉強して最後に、とても悲しそうな顔をしながら、スンがつぶやいた。

「ムズカシイ…アゴをダシタ…」
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2005年11月28日 (月)

夫婦のあり方

マレーシアでは、生活の基本は家庭にある。もちろん、生活をするために仕事をするのは大切だが、マレーシア人に仕事と家庭のどちらが大切かと聞けば、迷うことなく「家族」と答えるだろう。それは多くの日本人のように、「家族が大切」と言いつつも、遅くまで会社に残って仕事をしたり、家族との予定があっても急な仕事が入れば仕事を優先してしまう(せざるを得ない)状態とは異なり、本当に家族との時間を守り、大切にすることを言う。

結婚する前の私は、深夜近くまで残業することもざらあった。だから、結婚して一番大変だったことは、私がその生活習慣を変えることであり、スンが日本的感覚に慣れることだった。

最初の頃は、夜7時を過ぎると、「なぜ、そんなに遅くまで仕事をしてるんだ!」とイライラした顔で待っているスンの顔が頭に浮かび、おちおち残業もしていられなかった。そして、自分が中途半端に仕事を終えて帰宅しなければいけないのがストレスにもなっていた。

でも最近は、お互いに妥協のラインが見えてきた…というか、お互いに変わってきたようだ。

私は「あまり遅くまで仕事をせず、早く家に帰ってスンと時間を過ごそう!」というマレーシア的感覚になり、なるべく早く仕事を切り上げて帰宅するようになったし、スンはスンで、私が残業で遅くなると知ると、「じゃあ、今日は別々に夕食をとろう」と軽く答えてくれるようになった。

さらに私の場合は、遅くまで仕事をしている人を見て、「家で待っているご家族は大丈夫かしら?」なんて、これまたマレーシア的心配をするようになってきた。

…とこのブログを書いている横で、スンが「つまらない、つまらない、はやく、はやく」と叫んでいる。たった1メートルしか離れていないのに、早く仕事から帰ってくるようになったら、今度は同じ部屋にいるだけでも飽き足らないようだ。大変、大変。まだマレーシア人の妻としての修行が足りないかしら。

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似ているけれど…

23日から4泊5日で沖縄(那覇・座間味島)へ行ってきた。

スンにとって、初めての沖縄、そして離島滞在の経験。同じ日本なのに、こんなにも文化も気候も異なることが、驚きだったようだ。特に座間味島では、のんびりとした島の空気にすっかり魅了されていた。

しかし、楽しい一方で気になるのが日本語レッスン。やはり、5日間もレッスンをお留守にすると、せっかく覚えたことを忘れてしまうのではないか、と心配だった様子。少しでも勉強しなければ、と機会あるごとに聞こえてくる日本語を自分で真似をして練習していた。

沖縄で特にお気に入りになったのが、家々の門にちょこんと座っているシーサーの置物。大きいもの、小さいもの、地味なもの、個性的なもの…。そんなシーサーを見つけては、スンが嬉しそうに叫ぶ。

彼 「あ、ヤクザ!」
私 「ヤクザ?ヤクザじゃないでしょ、シーサーでしょ?」
彼 「あ、そうそう、シーサー」

そんな会話を何度繰り返しても、シーサーという言葉はなかなか覚えられないらしく、何度も 「サーシー!あ、シーサー!」と言っては私に笑われていた。

5日間、すっかり沖縄漬けになって南国気分のまま羽田空港に到着。それでも、日本語の練習をしなければ、という気持ちだけはいつも忘れないスン。

「ただいま、青森より到着した○○便…」
という空港内アナウンスを聞いて、自然と口をついて出た。

「タダイマ、アワモリよりトウチャクした…」

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2005年11月22日 (火)

無理矢理?

テレビを見ていたら、アマゾンの奥地に、「木を食う魚」がいるので探しに行く、という話が特集されていた。

その画面のキャプションを見て、さっそく日本語の練習。

「きをたべうさかな?」

うーん。それは違うねぇ。

確かに、「食う(くう)」という読み方は難しかったかもしれない。
でも、「たべる→たべう」という活用はありえない、ということは分かっているでしょ?

…ということは、かなり無理矢理、読もうとしたね?

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2005年11月21日 (月)

心理作戦

自慢ではないが、スンはたくさんの言葉を操ることができる。中国語(北京語、台湾語、広東語など)、英語、マレー語、さらにインドネシアへ行くとコミュニケーションには困らないぐらいのインドネシア語も話せるらしい。それに最近、日本語が加わってきた、というわけだ。

今日は日本語学校で、「何語が一番好きですか?」 と聞かれて、「日本語」 と答えたらしい。

なんと、まぁ、嬉しい答えをしたことでしょう!

…と日本人の妻として喜ぶのはちょっと早い。

よくよくその理由を聞いてみると、
「すべての言語の中で、日本語は一番難しいんだよ。だから、本当は、心の奥では、日本語がイヤになりそうなんだ。でも、そう言ってしまうと本当にダメになってしまうから、『日本語が一番好き』と言うことにしているんだ。何度もそう言っていると、本当にそんな気になってくるからね。一種の洗脳だよ。」

…ということだった。

なるほど、いよいよ心理作戦で迫らないと苦しくなってきたか!がんばれ~!

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2005年11月20日 (日)

愛の歌

スンは歌を歌うのが好きだ。特にカラオケが大好きで、マレーシアにいた頃は、よく歌いに行っていた。

一方、私はカラオケが嫌いなので、スンに付き合わされてカラオケへ行くのにウンザリしていたが、右も左もわからないマレーシアにいるときは、ほとんど強制連行のように車に乗せられてカラオケ・バーまで連れて行かれるものだから、もう何も言う余地はなかった。そんな時、唯一、カラオケに正当性を見出す理由として、私は
「これは中国語の練習なんだ…」
と思いながら、中国語の歌詞と、聞こえてくる歌声を照らし合わせて、発音の確認や練習などをしていた。

スン曰く、
「もう、こんなの中国語がわかる女の子が聞いたら、一発でグラグラっとくるぐらいすごいラブ・ソングなんだから…。それを、君のために歌ってあげているんだからね」
と言いながら熱唱してくれるのだが、私としてみれば、まったく意味のわからない音の羅列。せっかくのラブ・ソングやらも、まったくその効力をなさず、私はきょとんとしながらスンの顔を見るばかり。

最近は、スンも日本語を覚え始めたので、ときどきは日本語の歌も練習しているみたいだ。

今日は、私の顔をじーっと見ながら、嬉しそうに歌い始めた。

♪あ~い~~~~

いったい、どんな感動的な愛の歌を歌ってくれるのかと思って、ドキドキしながら待っていると、有名な My Way のメロディーにのせて、歌の続きが聞こえてきた。

♪う~え~お~~~~

さらに

♪か~きぃ~~~ く~け~こ~~~~

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あーぁ。日本語練習だったら、期待しないように、先にそう教えてくれればいいのに。

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